歌のメリーゴーラウンド 第四回(放送台本より)
(2006年8月13日書き起こし改訂)
放送 昭和39年5月2日(土) 18:00〜18:30
出演者 東京マイスタージンガー、東京放送児童合唱団、西六郷少年合唱団
スタッフ、スケジュール等
(文中の※以下は、注で藤崎が付けたものである。発言内容の表記は揺らぎがあるが、そのままにした。読点があるべき箇所は一文字分の空白なので、読点に置き換えた。)
テーマソング
宍 倉:みなさん、こんにちは。きょうは“歌のメリーゴーラウンド”の四回目です。
このところ、天皇誕生日、あしたの憲法記念日、その次のこどもの日とお休みがたくさんありますが、お父さん、おかあさんたちといっしょにどこかへお出かけになりますか?
歌 川:春もだんだんふかくなって、野山にもいろとりどりの花が咲いていますね。
宍 倉:そこで、きょうは、もういちど春の歌、花の歌のいくつか歌って頂くことにしましょう。
歌 川:合唱は東京放送児童合唱団、西六郷少年合唱団のみなさんです。
はじめに、第一回のときに歌った「歌声ひびく」から。
歌声ひびく:東京放送児童合唱団、西六郷少年合唱団
※この曲は、ドイツ民謡「うるわし春よ(日本語詞 丹治汪)」の1番の歌詞だけを歌うので、仮につけた曲名と思われる。2番は、秋を歌ったものなので今日のテーマに合わない。台本では1番を四回歌う。
花のまわりで:西六郷少年合唱団
花まつり:西六郷少年合唱団
歌声ひびく:東京放送児童合唱団、西六郷少年合唱団
※今度は1番を2回歌う。
歌 川:花やかな歌ばっかりでした。私、ウキウキしちゃった。
宍 倉:マリちゃん、今の「花のまわりで」は、来週からの「みんなのうた」で毎日放送するんだって。
歌 川:「花のまわりで」って、何年か前の唱歌コンクールの課題曲かなんかじゃなかった?
宍 倉:そう。覚えている人いるかも知れないが、昭和三十年の唱歌ラジオコンクールの課題曲だったね。
歌 川:来週からの「みんなのうた」楽しみだわ!
宍 倉:きょうはネ、ぼくたちマイスタージンガーは、最近の「みんなのうた」の中から、三つ歌うことにしたんだ。
はじめは、マイスタージンガーのメンバーで、もうみなさんたちのおなじみのヴォーカル・ショップのお兄さんたちが「海賊のうた」をやってくれるそうです。
歌 川:ヴォーカル・ショップさんおとくいの海賊ネ。おねがいしましょう!
海賊の歌:ヴォーカル・ショップ
ひげのお医者さん:ポニー・クワルテット(及川、大島、松尾、宍倉)
※2番は松尾さんのソロと思われる。
山の音楽家:東京マイスタージンガー
歌 川:さて、こんどは、ポケット劇場。この間につづいて人形のミュージカルです。
「かわいいアシマ」の四回目、さあ、はじめましょう。
ポケット劇場「かわいいアシマ」(※最終回)
スタッフ、解説
宍 倉:さて、こんどは歌ってあそびましょう。
きょうは、お父さんおかあさんたち、それに、ちいさい人たちを、スタジオに来ていただきました。
今日も先週と同じく、手を叩いたり、肩をたたいたりする歌、みなさんでやっていただきます。
※今日のお客様は「ひまわり会」だが、台本には紹介の言葉が記述されていない。おそらく放送では宍倉さんより紹介があったものと思われる。
みんなしあわせ:全員
司 会:こんどは今のを四つつづけます。(歌にあわせて)手、肩、足、手。
※司会は宍倉さんと思われる。
みんなしあわせ:全員
宍 倉:こんどは新しい歌をみんなでうたうことにしましょう。
それは「お誕生日の歌」。作詞は、小学校四年の今城忍君、作曲は、古谷宏さん。
まず、私がはじめに歌いますから聞いていてください。
お誕生日の歌(1番のみ):宍倉
宍 倉:こんどは、マイスタージンガーのみなさんで歌います。
お誕生日の歌(1番のみ):東京マイスタージンガー
宍 倉:こんどは、みんなで歌ってみましょう。
お誕生日の歌(1番のみ):全員
司 会:大変たのしい歌でした。テレビをごらんの皆さんはいかがでしたか?
さて、おしまいは「回転木馬」。テレビをみてらっしゃるみなさんもいっしょに手拍子をとって下さい。
※司会は宍倉さんと思われる。
回転木馬:全員
宍 倉:手拍子も先週より大分上手になったようです。
このつづきはまた来週やりましょう。
※ここまで実際の収録時間がどれだけだったか現在は不明であるが、時間が余っていれば宍倉さんがアドリブで対応する場面である。比較的長い時間を余すと、宍倉さんが苦労された状況が後の放送記録でうかがわれる。
歌 川:さて、たのしくすごした今日の”歌のメリーゴーランド“、おわかれです。
さあみんなでテーマソングをうたっておわかれしましょう。
テーマソング(エンディング)
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