1964年9月12日(土) インドネシア特集
(2004年11月14日書き起こし改訂)
出演:東京マイスタージンガー、西六郷少年合唱団
テーマソング
うるわしのやしの島(インドネシア民謡):西六郷少年合唱団
宍 倉:みなさん、こんにちは。また歌のメリーゴーラウンドの時間がやってきましたね。え、いま、西六郷少年合唱団のみなさんが珍しい歌を歌っていましたね。え、これはインドネシア民謡で、「うるわしのやしのみ・・」、えー、「やしの島」という歌なんです。え、西六郷少年合唱団は、この夏休みに、え、飛行機でインドネシアへ演奏旅行に行ってきました。え、では、合唱団の人と、それから指導者の鎌田先生にその時のお話を聞いてみましょう。
宍 倉:(合唱団の団員に)お帰りなさい。
団員たち:(口々に)スラマ・スマラ。
宍 倉:スラ・・・?今なんて言ったんですか?
鎌 田:インドネシア語でね・・
宍 倉:えぇ。
鎌 田:「こんばんは」っていうことなんですけどね。
宍 倉:はあ。もういっぺん言って。
団員たち:(口々に、今度は少しゆっくりと)スラマ・スマラ。
宍 倉:スマ、スラマ・スマラ。
鎌 田:はい。
宍 倉:あーはあ。え、ところで、今度のその演奏会の目的なん、えー、演奏旅行のね、目的なんですけども。
鎌 田:えー、一行25名で、えー、13日から28日まででございましたけども。
宍 倉:はあはぁ。
鎌 田:えー、一応大統領のご紹介、ご招待ですか。
宍 倉:ええ。
鎌 田:ええ、独立記念日に、の式典に参加して・・
宍 倉:えぇえぇ。
鎌 田:そのあと、まあ、各国との文化交流という意味で、文化祭に出演したわけです。
宍 倉:はあー。
鎌 田:まあ、日本の歌をたくさん歌いました。
宍 倉:あ、そうですか。
鎌 田:そのあと、まあ、各地を回りまして・・・
宍 倉:ええ。
鎌 田:えー、演奏、公開演奏会ですか、そういうことをやってきました。
宍 倉:ああー、そうですか。(女の子に)向こうでお友だちできました?
女子1:ええ。たくさんできました。
宍 倉:そうですか。じゃ、あのう、景色はどうでした?きれいだったでしょ?
女子1:ええ、どこへ行っても、あの、とても景色が雄大で、日本で見られないような、あのう、椰子なんかたくさんありました。
宍 倉:そうですか。
女子1:ええ。とても楽しく。
宍 倉:はーはーはーはー。え、それから、大分かんがえ、歓迎されたそうですね?
男子1:ものすごい歓迎で、空港から出る時なんかね、あのう、ほ、ほっぺたをね、つねられたりなんかして・・・
宍 倉:はっはっはっはっは。
男子1:************。みんな、えーと、こんな、赤くなっちゃってね。****そういう人が多かった。
宍 倉:ああそうですか。で、あの、音楽ですけどもねえ、向こうの人たちはどうですか?
女子2:あの、みんなインドネシアの人たちは、みんな音楽が好きなんですね。それで、どこへ行っても歌とか踊りなんかやってる。とってもね、楽しかったです。
宍 倉:ああ、そうですか。
鎌 田:コーラスをやるのね。
女子2:ええ、とっても上手なんです。
宍 倉:民間の人たちがですか?
鎌 田:ええ、もう二部や三部でハモっちゃってるんですね。とてもきれいな・・・。
宍 倉:ああ、そうですか。あの、食べ物なんかどうでした?果物いっぱいあったでしょう?
男子2:ええ。あのう、日本でたべられないようなねえ、パパイヤとかねえ、いろいろありました。
宍 倉:ああぁ。
男子2:あのう、ただドリアンね、季節がちょっとはずれてたんでね、***でした。
宍 倉:ああ、そうですか。はい、どう・・
男子2:(宍倉さんの言うのを遮って)パイナップルやね、あのバナナたくさん食べて、食べ飽きちゃった。
宍 倉:はははは、よかったなあ。はっはっ。どうも。じゃ、どうもあり、ありがとうございました。ああ、ところでねえ、おみやげがありましたねえ。
鎌 田:ええ。あのう、スマトラのねえ・・
宍 倉:ええ。
鎌 田:絵だとか、あのう、お家ですか。
宍 倉:ええ。
鎌 田:それからー、トカゲだとかねえ・・
宍 倉:ええ、ええ。
鎌 田:お琴であるとか、それから、バリ島のねえ、珍しい彫刻などたくさん戴いてきたんです。
宍 倉:ああ、そうですか。
鎌 田:ええ。
宍 倉:これーは・・****。
鎌 田:えー、これは、セレベスのねえ、笛なんです。これでみなさん合奏、さっき出てましたねえ。
宍 倉:あ、そうですか。ちょっと聴かしてください。
鎌 田:これがピッコロの音なんですよ。(吹く)
宍 倉:あ、なるほど。それは?
鎌 田:え、これはフルート。(吹く)
宍 倉:あっはははははは。これは大きいですねえ。
鎌 田:これは低音楽器でねえ。(吹く)
宍 倉:あっはははははは。すごい音ですね。
鎌 田:すごい音です。
宍 倉:これでみんな合奏するわけですね?
鎌 田:ええ、そうなんです。
宍 倉:あ、そうですか。
鎌 田:ええ。
宍 倉:どうもありがとうございました。じゃ、あのねぇ、またインドネシアの歌を歌ってもらうわけですけど、今度は何を歌ってくれます?
男の子:あの、「輪になって踊ろう」っていう曲です。
宍 倉:あ、そうですか。じゃ、お願いします。
輪になって踊ろう(インドネシア民謡):西六郷少年合唱団
宍 倉:え、西六郷少年合唱団が歌う歌、今度もインドネシアの歌で「さようなら」です。
さようなら(インドネシア民謡):西六郷少年合唱団
宍 倉:え、こうして西六郷少年合唱団のみなさんは、新しくできた大勢のお友だちに見送られて、また日本に無事に帰ってきました。帰ってきた日本はもう秋でした。
及 川:もう秋だって?
宍 倉:うん。
及 川:まだだよな?
板 橋:そうだよ。季節の上じゃあ秋だっていうけどさあ。
及 川:そうだよ。まだこんなに暑いもの。
宍 倉:あのねえ、君たちねえ、秋っていうものは、みんなが知らないうちにここへやって来るもんなんだ。ねえ、みなさん、そうでしょう?
ちいさい秋みつけた:東京マイスタージンガー
宍 倉:ねえ、みなさん。秋は、もうそこにも、そしてここにも来てるんですよ。
外 山:そ、秋といえばねえ、どっかへ行ってみたいね。
三 林:ああ、いいねえ。あのう、田舎のほうへ遠足に行きたいね。
外 山:ああ、いいな。
世 良:でもねえ、今すぐっていうわけにいかないねえ。
三 林:いいことがある。あのう、行ったつもりになって、そして歌を歌いましょうよ。
宍 倉:うーん。
外 山:そう。そりゃあいいな。
***:そりゃあいい。
外 山:それじゃあねえ、ここにねえ、丘をひとつ作ってさあ。それで歌を歌おうか?
(一同、賛成)
V・S:おーい!(タイヤをきしませて車が急停車する。)
宍 倉:えー、こうして、僕たちはピクニックに行ったつもりに・・・なった?
世 良:なった。
三 林:なりました。
外 山:なりました。
宍 倉:じゃ、行ってきます。
ピクニック:東京マイスタージンガー
渡 辺:あっ、お昼。お弁当にしよう。
外 山:また、食いしん坊が何か言ってる。
世 良:はい!では、ただいまよりお弁当を食べる・・つもり。
外 山:何だ?
三 林:つもり?
渡 辺:(情けなさそうに)つもりかぁ?
おべんとう:東京マイスタージンガー
宍 倉:はぁーーーー(深いため息をつく)。(しみじみと)秋だなあ。こうやっていると子供の頃歌った歌を思い出すなあ。あれはー何ていう歌だったっけ。あっそうだ、「里の秋」という歌だった。
里の秋:宍倉正信+東京マイスタージンガー
柴 田:もうそろそろ帰ることにしないか?幸いここにバスもあることだしね。
高 沢:すいぶんオンボロな車だねえ。
渡 辺:じゃあ、帰りはぁこれに乗ったつもりでバスの歌を歌います。
伊津野:あっ、おい、みんな来いよう!
T・M:おーっ。
田舎のバス:東京マイスタージンガー
宍 倉:さあ、じゃ、今度はみなさんと一緒に歌いましょう。え、今日もスタジオには、横浜市鶴見区のご家族の方々に、いー、来ていただいています。えー、今日も先週と同じように、えー、「ドレミの歌」と「友情の歌」、この二つを歌います。
まず「ドレミの歌」ですけども、えー・・、ド・・レ・・ミ・・ファ・・ソ・・ラ・・シ・・え、こういう風に決めて、それぞれの音のところに来たらば、ドなら「ド」って言いながら手を高く上げてください。レはもちろん、ミももちろん、みなさん、そうやってくださいね。じゃ、ちょっと練習してみましょう。はい。
子供達:(小さな声でばらばらに)ド。
宍 倉:もうちょっと元気に。もういっぺん!
子供達:ド!
宍 倉:そう。レ。
子供達:レ!
宍 倉:はい。ミ。
子供達:ミ!
宍 倉:そうですね。はい、じゃ、そのようにみなさんやってください。じゃ、早速歌いましょう。え、伴奏はアコーディオンの横山さんです。じゃ、お願いします。
ドレミの歌:全員
宍 倉:えー、スタジオではおとうさんも、それから、おかあさんも小さい人もみんな元気に歌いましたけども、テレビの前のみなさん、いかがでしたか?ドッレッてやったかな?じゃ、今度は「友情の歌」、勇ましく歌いましょう。お願いします。
友情の歌:全員
宍 倉:え、「ドレミの歌」、それから「友情の歌」、これはまた来週も歌いましょう。ではおしまいにテーマソングを歌ってお別れします。
テーマソング(エンディング)
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