1964年12月19日(土) クリスマス特集
(2008年4月29日書き起こし改訂)
出演:東京マイスタージンガー、東京放送児童合唱団、鈴木博子

    テーマソング

   (オルゴールがジングル・ベルを奏でている。)
鈴 木:みなさん、こんばんは。歌のメリーゴーラウンドの時間です。もうすぐクリスマスですね。えー、指折り数えて待っているお友達も多いでしょうね。今日はね、それで、たくさん楽しいクリスマスの歌を集めてみたんですよ。(口笛を吹きながらやって来る宍倉さんを見て)あ。
宍 倉:鈴木さん・・
鈴 木:はい。
宍 倉:こんばんは。
鈴 木:こんばんは。
宍 倉:いい音ですね。
鈴 木:ええ。
宍 倉:ぼく、この曲大好きなんだ。
鈴 木:私も、大好き。
宍 倉:ね、みなさんの家にもこのジングル・ベルのオルゴール、ありますか?(しばしオルゴールの音色に聞き入る。)とってもいい音だねえ、ほんとに。ところでねえ、鈴木さん、いつも、(オルゴールの蓋を閉じて)あの、教会に行ってるでしょう?
鈴 木:はい。
宍 倉:でね、毎年の、その、クリスマスの様子を話してくれませんか?
鈴 木:あー、クリスマスですか?別にその、大したことしないんですよ。ただね、あの、とも、お友達と一緒に集まって、そのう、遊んだりね、それから家族の人たち同士でプレゼントしたり、教会に行ってね、キャンドル・サービスなんかするでしょう?
宍 倉:ええ。
鈴 木:あれも大好きで。それから、静かーにお祈りするの。
宍 倉:あ、そう。
鈴 木:ただそれだけ・・。
宍 倉:そうするとぉ、静かで平和なクリスマスっていうことね?
鈴 木:そうですね。
宍 倉:で、よくねえ、クリスマスっていうとねえ、ほら、ジングルベー、ジングルベーなんてさあ・・
鈴 木:よ、酔っ払って歩いてるのね。
宍 倉:酔っ払って町の中歩いてる人いるでしょう?
鈴 木:(大笑いする。)宍倉さん、そんなことしない?
宍 倉:うん。(笑いながら)まだないけどねえ。(真面目に)あのう、やっぱり、そういったのが本当のクリスマスじゃなくって、今鈴木さんが言ったようなクリスマスのあり方、それが本当であるということでね・・。
鈴 木:そうですねえ。
宍 倉:そうですね、みなさん?
鈴 木:それではね、早速今日の歌を始めましょう。一番初めの曲は、えー、鼻が真っ赤っかなためにいつも仲間のトナカイたちから、あ、のけものにされているという可哀想なトナカイを、サンタクロースのおじいさんが見つけてきて自分のソリを引かせるというお話の歌、「赤鼻のトナカイ」です。

    赤鼻のトナカイ:鈴木+東京マイスタージンガー

    雪とこども:東京放送児童合唱団

鈴 木:マイスターのおにいさんたちが何かしてますね。何してるのかしら?ちょっと聞いてみましょう。ねえ、みなさん、何、何してるんですかあ?
世 良:あのねえ。
鈴 木:はいっ。
世 良:鈴木さん、ねえ、クリスマスカード、今書いてんだけどねえ、この番組でたくさん、ほら、ファンレターいただいたでしょう。でね、あの、忙しくてお手紙も返事書いてないから、みんな手分けをしてね、このカード書こうってわけ。
***:ね。
板 橋:そうですね。
鈴 木:すっごい数*****。
及 川:ぼくはね、田舎のオヤジに書いてんだけどねえ・・
鈴 木:ええ。
及 川:これ傑作だよ、ほら。窓があるでしょう。ばぁー。
一 同:ああー(大笑い)。
鈴 木:かわいい。あれえ、これは何だろう、何だろう?
及 川:何書いてんだろう。
世 良:何だ?
三 林:(手紙を読む)サンタのおじさん、(周りの仲間も一緒に読む)食べ物をたくさんください。
鈴 木:ああーっ、それ以上太ったら困るなあ。
***:くいしんぼだなあ。
***:太ってんだなあ。
    (一同、大笑い。)
三 林:簡単です。ぼくなんかこの、英語で書いた、英語でね。ねっ?
鈴 木:えっ、英語・・むず・・・読めないなー。
柴 田:どう書いてあるの?
三 林:アメリカへ。
***:アメリカヘ。
***:何て書いてんの?
***:読んでごらん。
鈴 木:読んで。
***:きれいに・・。
三 林:親愛なる、えー、私の先生へ。
及 川:それ英語?
鈴 木:英語?日本語?
及 川:日本語じゃない。
世 良:あっ、三林君ていえば、フランス語で・・・
***:あっ。
鈴 木:あっあっ。
世 良:何だっけ?
三 林:そうで・・。そうですねえ、あのほら、いい新年をなんてんで・・
一 同:うん。
三 林:ボン・アネーなんてね。
***:ボナネ。
三 林:ボナネ。ボナネ。
***:はあー。
***:なるほどね。
及 川:ああ、いいなあ。
世 良:それからさあ、誰か、ほら、北の国の人がいたんだ。
及 川:北、北の国の方。
世 良:ねっ、こういう寒いので・・雪の降ってる中・・
***:きれいだねえ。
板 橋:きれいですねえ。
***:あっ、梅が咲いてるもん。
***:ええー?
大 島:あのねえ、鈴木さん、ねえ。
鈴 木:はい。
大 島:鈴木さんだったらこう書くんじゃない?拝啓、サンタクロース様・・
鈴 木:拝啓サンタクロース様・・。
大 島:大きな靴下を吊っておきますから、たくさんの贈り物をください。
三 林:たくさん、たくさん!
鈴 木:ああっ、たくさん!?そんな欲張りじゃありませんよ、誰かさんみたいに!
***:そうでもないでしょう。
鈴 木:そうかなあ。
    (一同、大笑い。)
***:やめよう。
三 林:いびり合い、やめましょう。

    サンタが町にやってくる:東京マイスタージンガー+東京放送児童合唱団の男の子一人

鈴 木:サンタクロースって一体どこから来るんでしたっけ?煙突でしたねえ。うーん、でもね、どうして煙突から来るのかなあ。きっと夜中だからね、どこも入る所がないのね。だから、泥棒みたいね、ちょっと煙突から入るなんて。あっそうだわ。せっかくね、サンタクロースのおじいさんが来てもね、煙突がもう、お掃除してなかったらサンタクロースさんどうなっちゃうかしら。あっはっ。ねっ。だからね、みんな火の元用心のためにも煙突はきれいにお掃除しましょ。ねっ。
サンタ:(セキをしながらやってくる。)アッホオッホオッホオッホ・・・。
鈴 木:うー、きたない。どうしたの、サンタクロースのおじいさん?ええ?
サンタ:いや、自動車の排気ガスでやられちまった。
***:それ、いいか。よいっしょ。(掛け声をかけながら、仲間たちと何かを起こそうとしているうちに、誰かがネコを踏む。)
鈴 木:(ネコの声で悲鳴をあげる。)ニャアーオー!(飛び逃げる。)ニャオウー。

    ねこふんじゃった:鈴木***(横山太郎さんのアコーディオン伴奏)

    右から二番目の星:宍倉正信+東京放送児童合唱団の男の子一人

    聖者が町にやって来る:外山浩爾+東京マイスタージンガー

鈴 木:みなさんは、ドイツの童話で「白雪姫」というお話、知ってますね?意地の悪いお后に毒の入ったリンゴを食べさせられた白雪姫がすてきな王子様に救い出されるというお話。このお話の中で七人の小人たちがお姫様を慰めるためにいろんな歌を歌いますね。えーと、真っ白な雪が、ひとつ、ふたつ、みっつ、静かーに降ってきます。それを数えながら、シュニックシュナックシュヌック、シュニックシュナックシュヌック、そう歌います。そうですね。日本で言えば「雪やこんこ」っていう歌の感じかしら。これは、えー、先日やって来ました西ドイツのオーベルンキルヘン少女合唱団のみなさんのレパートリーの一つなんですけれども、今日は東京放送児童合唱団のみなさんが歌います。

    こびとのうた:東京放送児童合唱団

    荒野のはてに(賛美歌):東京放送児童合唱団

    オ・ホーリー・ナイト!:板橋勝+東京マイスタージンガー

    (再びオルゴールが「ジングルベル」を奏でている。)
鈴 木:楽しいクリスマスの歌、今日はいかがでしたか?(オルゴールを止める。)そうそう、私もね、今日は家へ帰ってクリスマスツリーを飾ったり、それからお友だちにクリスマスカードを書かなくちゃならないんです。あー、でもその前にこのスタジオのツリーを飾らなくちゃいけませんね。(マイスタージンガーに)みなさん、どうぞ手伝ってください。
全 員:はーい。
三 林:せーのー、よっ。

鈴 木:あー、こんなにいろんなのがあるんだ。
三 林:ぼく、これ。
鈴 木:伊津野さんは何、これ?あれっ。
伊津野:あっ、何?
鈴 木:伊津野さん、何やってんですか?
伊津野:これ?これねえ、ほら何でしょう。何かに似てるでしょう?
三 林:すてきだなあ。
伊津野:西洋のね、・・あのう、しめ縄。
鈴 木:ああー。(一同、大笑い。)しめ縄ですって。
    有村さんは、わあー、これ自分で・・・作ったんですか?
有 村:たまには、こう自分で作るのもいいでしょう?
鈴 木:童心に帰って?あっは。わあ、これすごく豪華ですねえ。へえーーー。
    板橋さんのは、それは何ですか?
板 橋:これはね、ほら、天使がラッパを吹いてるんですよ。
鈴 木:あー、雪の・・雪の色をしてるところですね。
及 川:鈴木さん、これ見てほしいな、これ。長い長い・・バーー。(一同、大笑い。)
鈴 木:かわいい。
***:ちょうちんね。
及 川:ちょうちんになっちゃった。
鈴 木:ああー。
及 川:よーし、飾ろうね。
鈴 木:世良さんのは?世良さんのはこれね?
世 良:これ何に見えますか、これ?
鈴 木:何それ?何だろう。
世 良:分かんない?
鈴 木:うん、分からない。
世 良:こうやると・・長靴になる。(一同、大笑い。)
鈴 木:ああはははー。横になってるから分からないのね。うーーーん、渡辺さんは?
渡 辺:ああ、これはねえ・・
鈴 木:かわいーい。
渡 辺:サンタクロース、太ったサンタクロースね。それから、やせたサンタクロース。
鈴 木:あ、渡辺さんみたい。あっはははははー。
松 尾:食べませんか?綿菓子。
鈴 木:綿菓子。食べたらもうおなかが痛くなっちゃうわ。
松 尾:あっそう。こっちへ飾りましょうか。
宍 倉:君はなんだい、これー?短冊じゃない。
三 林:車がほしい。
鈴 木:三林さん。
三 林:車がほしい。これ、ピアノがほしいって、こうね。
***:七夕様じゃないんだから。
(一同、大笑い。)
鈴 木:それじゃ、みんな、飾りましょう、ね。
   (みんなで賑やかにクリスマスツリーを飾り始める。)
及 川:あ、雪屋さん、雪ないよ。
***:雪屋さん。
***:雪屋さん。
***:雪屋さん、雪を。
伊津野:飾っていいの?もう?
鈴 木:はい、どうぞ。
宍 倉:じゃ、着けよう。
松 尾:はい、そっちゆきますよ。
及 川:はい、雪。
鈴 木:(笑)ゆきますよ、だって。
及 川:どうなるかな。ゆーきーやこんこだ。はいっ。
***:はーい。
鈴 木:上の方
三 林:上の方。
宍 倉:ここへひとつ。
三 林:福はー内。

    テーマ・ソング(エンディング)



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