1964年11月14日(土) 秋特集
(2004年11月25日書き起こし改訂)
出演:東京マイスタージンガー、東京放送児童合唱団

    テーマソング

    かかし:東京放送児童合唱団

宍 倉:あ、みなさん、元気ですか?ちょっとこの格好見てください。ぼくねえ、今日かかしになったんです。もうそろそろ、ほら、稲が実ってきたでしょう?だからねえ、こうやってお手伝いしてるわけです。かかしってのはぁ、ほんとは、こう、稲を食べに来る小鳥たちを追い払うのが役目なんだけど、ぼくねえ、実はあのう、すずめさんとね仲良しになっちゃったんだ。だって、ちょっとおしゃべりだけどねえ、とってもかわいいんだもん。ああっ、来た来た来た。おーい、すずめさーん。
すずめ:かかしさん、こんにちは。
宍 倉:こんにちは。いつも元気でいいねえ。あの、また村や町をこう飛んできたんでしょう?ね、村や町のね、子供たち何してる?
すずめ:ええ、いいわ。でも今日はもう夕方だから、家に帰んなくちゃ。じゃあ、明日の朝また来てお話してあげるね。
宍 倉:うん。
すすめ:さよならー。
宍 倉:あーあーあー。あ、もう行っちゃった。

    雁(文部省唱歌):東京放送児童合唱団+東京マイスタージンガー

宍 倉:おやぁ?こんなに暗いのに誰が歩い、歩いてるんだろう?どうしたのかなあ。

    叱られて:三林輝夫+東京マイスタージンガー

すずめ:かかしさん、かかしさんてばぁ。
宍 倉:う、う、う、あ、あーおぁ。あー、おはよう。
すずめ:おはよう、だって。お寝坊なかかしさんだな。ほらぁ。
宍 倉:うん?
すずめ:もうみんな働きに出て、秋の取入れが始まってるわ。
宍 倉:あ、ほんとだ。

    楽しき農夫:外山浩爾+東京マイスタージンガー

宍 倉:ねえ、かかしさん(注:「すずめさん」の言い間違いと思われる)空を飛んでると何が見えるか話してくんない?
すずめ:ええ、いいわ。空から見ると、あたりはもう金色の世界、すっかり秋。だけど、きのうはとってもきれいなものを見たのよ。
宍 倉:ふーーーん。
すずめ:海の近くまで飛んでいったら、丘全体が緑色で、その中にちょんちょんって、だいだい色の点が見えるの。
宍 倉:うーん。
すずめ:とってもきれいなので近づいてみると、それはミカン山だったの。
宍 倉:あ、そうかぁ。

    みかん畑で(ポーランド民謡):松尾篤興+東京マイスタージンガー

宍 倉:おやあ?
すずめ:どうしたの?
宍 倉:ははあ、今日はお祭りなんだな。
すずめ:どうして分かるの?
宍 倉:うん?祭りばやしが聞こえるからさ。
すずめ:そーお?聞こえないわ。
宍 倉:ねぇ、耳をよーく澄ましてごらん。
すずめ:あっ、聞こえてきた。ほんとだっ、お祭りだっ。
宍 倉:ねえ。

    おまつり(ドイツ民謡):世良明芳+東京放送児童合唱団

すずめ:かかしさん!ほら、あっちでもみんな楽しそうに歌ってる。行ってみましょうよ。

    収穫の歌:東京マイスタージンガー

外 山:さあ、それではみなさんと一緒に歌う番ですよ。
及 川:テレビの前のみなさんもスタジオのみなさんと一緒に大きな声で歌ってください。
外 山:え、今日もスタジオにはお客様がいらしてますけれども、今日のお客様は・・どういう・・・
及 川:あ、はいはい。今日のお客様はねえ・・
外 山:はい。
及 川:東京江戸川区の平井町からいらっしゃいました。
外 山:あ、そうですか。
及 川:ええ。
外 山:それではお客様に少しなんかお話を伺って・・・
及 川:はいはい、じゃそうしましょう。
外 山:はい。

及 川:いらっしゃい。あ、おじいちゃんでいらっしゃいますね。
男性1:はい。
及 川:あ、お年はお幾つでございますか?
男性1:えー、68歳です。
及 川:あ、68でございますか。
男性1:はい。
及 川:じゃあ、お子さまやらお孫さん、ずいぶんいらっしゃいますねえ?
男性1:えー、子供が9人・・
及 川:はあ。
男性1:孫が13人おります。
及 川:あ、そうですか。じゃあ、おにぎやかですね。
男性1:はい。
及 川:今日はお孫さん何人ぐらいいらっしゃってますか?
男性1:えー、だいたい13人来ております。
及 川:13人もいらっしゃってるんですか。
男性1:ええ。
及 川:そうですか。えーと、ご職業は何でいらっしゃいましょう?
男性1:建築家です。
及 川:建築ですか。じゃあ、お子様でも建築なさってる方が・・
男性1:ええ。
及 川:多いわけですね?今日も、じゃあ、たくさんいらっしゃってますか?
男性1:そうです。
及 川:そうですか。えーと、おじいちゃまは、小学校の頃の音楽の時間ていうと、どういうことをやってたんでしょう?
男性1:まあ、「はとぽっぽ」ぐらいですね。
及 川:あ、「はとぽっぽ」なんか歌ってらっしゃったわけですね。
    はい、じゃあ、お孫さんに聞いてみましょう。
    あ、ぼく、お孫さん?
男の子:はい。
及 川:はい。あのう、おじいちゃん、すごく優しい?
男の子:そんなでもない。
及 川:そんなでもないの?怒られたりするの?
男の子:はい。
及 川:そう。おじいちゃんねえ、お家で、こう、お風呂に入った時なんか歌なんか歌ってらっしゃるかしら?
男の子:はい。あれー、民謡で、あのう、「ソーラン節」なんか・・・
及 川:あ、「ソーラン節」なんかね。そう。どうもありがとう。

外 山:ということで、最初の歌。それは、「パパはママが好き」。これを私と及川君の二人で歌います。それでは、アコーディオンの横山さん、どうぞ。

    パパはママが好き(1番と2番):外山、及川

外 山:という歌です。それでは、今度はスタジオのみなさん、テレビの前のみなさんご一緒に1番、2番、3番を歌いたいと思います。それでは、どうぞ。

パパはママが好き:全員

外 山:というわけです。次の歌は、「歌えやランラン」。
及 川:あ、これも楽しい歌だね。
外 山:そ。この歌もね、あの、こう、なんか、歌を歌いながら手を動かしたり・・・
及 川:あ、そうそう。最初、え、こう・・
外 山:いろいろ手をたたいたり・・・
及 川:最初ふたあつ、それからこうやっ・・・てと・・・。
外 山:ちょっとねえ、なんか難しいんだ。
及 川:そう。うんうんうん。
外 山:だから、あのう、マイスターの連中がさっき向こうで練習してたでしょ。
及 川:あ、そうそうそうそう。
外 山:だからね、一人代表選手を呼んでやってもらいましょうよね。
及 川:手本をね。そう。誰がいいかなあ。・・・・あ、じゃ・・・
外 山:・・・・・・・大島さーん。・・・どうぞ。

及 川:今ねえ、外山さんとねえ、やってたんですけどね、これよくわかんないの。だから、ひとつねえ、あの、見本にやってみて。
大 島:あのねえ、ぼくもねえ、さっきね、ちょっと教わったばかりなんだ。
外 山:まあ、いいから。(笑)
大 島:よくできないんだよぅ。
外 山:いいから。いいから、いいから。
大 島:じゃ、歌ってね。

    歌えやランラン(チェコ民謡):大島、及川

及 川:あ、分かった、分かった。
外 山:なかなかいいねえ。
大 島:できたぁ。
及 川:どうもありがとう。
外 山:えー、それでは、えー、大島君が今やったように、トントントントン・・ね。
及 川:そう。
外 山:それから、こういうふうに右手を上にしてね。
及 川:はい。
外 山:最初。それから、こう??って、それから、今度また右手の上でトントントントン。で、ひとつ、ふたつ、二回打ちますね。
及 川:それじゃあね。
外 山:うん。
及 川:もう一度、みんな、まだよくわかんないと思うからね。
外 山:うん。
及 川:マイスタージンガーのみんなで一緒にやってもらおうか?
外 山:そうですね。
及 川:はい。
外 山:それでは、マイスターの方、どうぞ。
及 川:はい、じゃあ、ええ、テレビをご覧のみなさんも、いまマイスター、みんなでやりますのでよくご覧になってください。

歌えやランラン:東京マイスタージンガー

外 山:どうもありがとうございました。
及 川:はい、どうも。
外 山:そいじゃあ、これを今度、スタジオのみなさんにもやっていただきましょうね。
及 川:そうですね。
外 山:それでは、スタジオのみなさん、一緒にやりましょうね。

歌えやランラン:全員

宍 倉:みなさん、今日の歌のメリーゴーラウンド、どうでした?今日から始まった「歌えやランラン」これ、チェコ民謡ですけれども、いろんな手振りが入りましたねえ。えーと、(手拍子を打ちながら歌う)ランランランラン、ランラン、ランランランラン、ランラン。こんなふうに。みんな、覚えたかな?・・・まだ無理?・・・じゃあねえ、この歌はまた来週やりますから、みなさん、よく覚えてね。それから、え、先週から始まりました「パパはママが好き」、この歌どう?・・・もう、これ大丈夫だね?・・・それから、みんなねぇ、もっと歌う時は大きな口あいてね。今日のお客さんなんかね、こうやったらね、こうほほほ(笑う)歌のほうがね、お留守になっちゃったけれども、身振りをやったからってね、歌のほうを忘れちゃいけませんよ。
    さあ、それじゃあ、今日の歌のメリーゴーラウンド、おしまいにテーマソングを歌ってお別れしましょう。じゃ、また来週。さよならー。

    テーマソング(エンディング)


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