災害時に役立つ新しい通信技術

私は、電話などの通信のしくみを新しくするための研究をしています。そのため、普通の人がインターネットを使えるようになるよりもずっと前の1988年(昭和63年)頃から、インターネットを使って仕事をしてきました。1995年に、6千人以上の人が亡くなった阪神淡路大震災が起きた時、たきざわ家は、その震源から8キロメートルしか離れていないところにあったマンションに住んでいました。私は、仕事のインターネットを使って、近所の被害の様子を、当時はまだ珍しかった「ホームページ」によって、全世界に知らせました。私の作ったホームページは、同じように被害を知らせた他のホームページと一緒に、新聞で紹介されたり(※1)、その年の通信について政府が書いた本(※2)や、平成10年の中学や高校の教科書でも紹介されました。(※3)(※4)
そのホームページは、今でもここにありますので、興味がある方はご覧下さい。

(※1)朝日新聞大阪版、 1995年6月10日付夕刊1面「パソコン通信 震災後に急増」
(※2)平成7年版「通信白書」
(※3)清水書院 高等学校「新現代社会」
(※4)山川出版社 「現代の地理」(地理A)

私はこの経験もきっかけとなって、東京に転勤して2000年から2011年まで、大きな地震などが起きた時に、電話などが使えなくなっても、他の方法でなんとかして被害を知らせたり、被災者を助けたりする通信ができるようにするための、「非常時通信」の研究に取り組んでいました。このページでは、私が10年余りに渡って取り組んできた研究をご紹介します。

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